キャンピングカーは高い」というイメージは根強いが、2026年7月に開催された東京キャンピングカーショーでは、少し違う流れが見えた。

軽キャンパーという選択肢

軽キャンパーであれば、新車でも300万円台で手に入る価格帯がすでに存在する。さらに2026年の東京キャンピングカーショーでは、低価格な軽キャンや中古車ベースのモデルが目立ち、日本のクルマ旅に合った新しい流れが生まれているという。予算を抑えたい人にとっては、選択肢が広がっている段階と言えそうだ。

軽自動車だけじゃない、普段使いと長距離を両立させる乗用車カスタム

軽キャンパー以外にも、普段の足として使いながら、いざという時に車中泊もできる乗用車ベースの選択肢は着実に増えている。日産は「セレナ」「エクストレイル」といった乗用車をベースにした車中泊仕様を投入しており、ハイブリッドシステムや運転支援技術によって長距離移動の快適性を確保しつつ、商用バンより車検期間が長い乗用車ならではの導入しやすさを打ち出している。

ミニバンベースのキャンピングカーも根強い人気がある。ポップアップルーフを備えたモデルなら、普段はショッピングモールの立体駐車場やマンションの駐車場にそのまま停められるサイズ感を保ちながら、必要なときは家族4人が就寝できる空間を確保できる。大型のキャブコンでは避けられない「駐車場に停められない」という悩みを解消できる点が支持されている。さらに、こうしたメーカー純正の車中泊仕様だけでなく、国内には乗用車をベースにした車中泊仕様を手がける専門ビルダーも複数存在し、2026年の東京キャンピングカーショーでも、アルファードやヴェルファイアといった高級ミニバン向けの後付けキットが登場するなど、普段使いの快適性を保ったまま車中泊機能を加えるという発想が広がりを見せている。

業界側の動き

業界側も、フルサイズのキャブコンだけでは市場が広がりにくいことを踏まえ、軽自動車ベースやDIYベースのカスタムなど、価格帯を分散させる動きを強めている。軽キャンピングカーだけで170台規模のモデルを紹介するムック本が出るほど、選択肢自体は急速に増えている。

「安くなった」のではなく「選択肢が増えた」

一方で、フルカスタムのキャブコン・バンコンについては車両価格・改造費とも上昇傾向にあるとの指摘は根強い。「安くなった」わけではなく、「安い選択肢が増えた」というのが実態に近いだろう。予算に応じて軽キャンパーか、中古ベースのDIYか、フルカスタムかを選び分ける視点が、これまで以上に重要になっている。

昔は「キャンピングカー=高額な夢の車」というイメージが強かったが、今は軽自動車ベースでも十分に快適な選択肢がある。最初の1台は無理に背伸びせず、軽キャンパーや中古ベースから始めてみるのも十分にありだと思う。

出典

出典:2026年東京キャンピングカーショー関連報道各社/日産自動車 公式サイト