道の駅での車中泊トラブルと、コンビニ駐車場での車中泊サービス拡大。一見別々の動きに見えるが、実は同じ問題の裏表と言える。
「休憩」と「宿泊」の線引き
国土交通省は、道の駅はあくまで「休憩」のための施設であり「宿泊」を前提とした場所ではないという立場を示している。現地を紹介する複数の記事によれば、仮眠は時間帯を問わずおおむね5〜6時間程度まで、宿泊は夕方から翌朝にかけての長時間駐車、という目安で運用されているようだ。実際にテーブルやイスを広げてのバーベキューといった、休憩の範囲を明らかに超える行為も報告されており、車中泊をする際は「休憩の延長」を超えないことが最低限のマナーになる。
揺れる現場の対応
道の駅は2026年9月時点で全国1,234カ所に達しており(1993年の制度創設時は103カ所だった)、車中泊ブームの受け皿として機能してきた。一方でマナー違反を理由に車中泊を禁止した道の駅も出ており、その後禁止を撤回した例もあるなど、現場の対応は揺れている。これに対して、以前取り上げたローソンの駐車場車中泊サービスのように、有料・店舗常駐という前提で受け皿を用意する民間の動きは、道の駅とは異なる仕組みで同じニーズに応えようとしている。
管理体制の違いが生むもの
道の駅の多くは無料・無人に近い管理体制であり、一部の利用者がルールを守らないと、施設全体の運用が簡単に揺らいでしまう。対して、コンビニのような有料・有人の仕組みは、金銭的なコミットメントと管理者の目があることで、マナーが保たれやすい可能性がある。ただし、本来の来店客対応との兼ね合いという別の課題も抱えている。
無料だからといって、その場所を粗末に扱う人が一定数いる現実は正直残念に思う。多少お金を払ってでも、きちんと管理された場所が増えるなら、それはそれでありがたい。結局のところ、「タダで使わせてもらっている」という感覚を忘れないことが、一番のマナーなのかもしれない。
出典
出典:国土交通省ウェブサイト/くるま・ニュース「道の駅で車中泊はOK?NG?」ほか複数の現地取材記事